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館長挨拶

『著者を呼び出す』
 京都市中央図書館長の写真   図書館が図書を蒐集,閲覧に供する以上,図書なくして図書館はありえません。そしてまた,文字がなければ図書はできません。
 ところが現代においても,文字をもつ言語は世界中の言語の20パーセントにしかすぎません。書物が身のまわりにごろごろしているといった,もうほとんど当り前のわれわれの風景は,じつはきわめて高度で選ばれた社会の現象なのです。
 そのように貴重な文字によって書かれた図書なのに,最近は「文字離れ」だの「本を読まなくなった」だのと騒がれています。ここでもう一度,文字や図書の文明における価値を思い起こしてみるべきではないでしょうか。
 人間の,文字をめぐる行為は「書くこと」と「読むこと」です。人間は書くことによって精神を成熟させ,心を豊かにし,思考を緻密にします。その結果でき上がった図書を読むことは,贅沢なまでに多数の人の感情や思想を我が物とします。「読む」と「呼ぶ」とは本来同一の行為だという説があります。書物を読むことは著者に向かって呼びかけ,著者の心を呼び出すことなのです。考えただけでも,心躍る行為ではありませんか。
 皆さん,書物を開いて著者に呼びかけてみましょう。どう質問すればどう答えてくれるか,楽しみですね。ですから声を出して呼ぶ-読むのが,もっとも有効かもしれませんね。

京都市中央図書館
右京中央図書館
 館長   中西 進

 

右京中央図書館

住所: 〒616-8104 京都市右京区太秦下刑部町12番地 サンサ右京3階
電話: 075-871-5336
FAX: 075-871-5341
■開館時間
  平日        :午前9時30分~午後8時30分
  土曜・日曜・祝日・12月28日:午前9時30分~午後5時
   ※児童だけの利用は午前9時30分~午後5時まで
平成29年6月~9月の期間,中央図書館・右京中央図書館・伏見中央図書館・醍醐中央図書館の4中央図書館で土曜日の開館時間を午後7時まで延長します。

■休館日
  火曜日(火曜日が祝日のときはその翌日)
  年末年始
 
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